耐圧試験の手順
日頃私が行なっている耐圧試験の手順をご紹介します。
対象高圧機器について
おおまかな漏れ電流値を知る事から始めます。
例えば
高圧ケーブル50mで太さ38□の場合
漏れ電流100mA(≒2mA/1m×50m)三線一括
私の持っているトランスが136mAまで対応なので測定することができます。
コツ→1000V流して13mAであれば、10350Vで130mAでOKですね。
1000Vで13mA以上だったら、リアクトルを足して計測ですね。
→アース接地は、しっかり取りましょう。うなりが発生してブレーカーが落ちます。
*注意する事
PAS(UGS)がつながれた状態で高圧ケーブル耐圧試験は
→新設の場合 PAS制御線はすべて外しましょう。制御線はアースにまとめて接地します。
UGSの場合 制御線のコネクタ2本は必ず外しましょう。
→高圧ケーブルのみ新設の場合 PAS(UGS)から高圧ケーブルを外して試験します。
工事の方にお願いして、外してもらいましょう。
どうしても時間等の制約で外せない場合。
→お問い合わせください。(最高使用電圧で試験します。)
高圧機器
所内一括
高圧機器の員数を数えます。
まず、LBS7台、トランス5台、コンデンサ2台とした場合。
漏れ電流80mA(≒5mA/1台×14台+10mA)三線一括。+10mAは、VT,CT,DS,KIP部分
計の近似値です。
コツ→トランスメーカーにより漏れ電流が多いメーカーがあります。
130mA超える場合、リアクトルを足します。
◎管理値(判定)
最大使用電圧の1.5倍の電圧を10分間加えたとき、これに耐えること。
(電気設備技術基準の解釈第16条に規定)