RPR逆電力継電器の泰和編

前回はオムロン、三菱製でしたが今回はRPR逆電力継電器の泰和編です。
測定した時の試験表をご覧ください。

                  試験表

RPR試験表(続編)記事用 (1)

 

 

測定器と継電器の接続

①電流
測定器㏏(アース)→RPR継電器C1
測定器Lt(LINEホット)→RPR継電器C2

②電圧
測定器Vo→RPR継電器V1
測定器E→RPR継電器V2

③接点TRIP
測定器TRIP→RPR継電器To(OVGR、RPR共通端子)
測定器TRIP→RPR継電器T2(RPR)

④制御電源
測定器P1→RPR継電器P1
測定器P2→RPR継電器P2

試験表の備考欄の通り整定して頂くと、試験出来ます。
整定値で試験する前に、
RPR整定値1%→電流50mA
RPR整定値2%→電流100AmA
をご確認して頂くと、確実に試験は出来ます。

あとがき

泰和製は、逆電力継電器ですが、三菱製は逆電力継電器ではなく、順方向継電器です(㏏、Ltの向きは逆となります。)

継電器の整定タップ値%は、工事会社(または、東京電力)に確認して下さい。ご自分でも計算は出来ますが、事業家(設置事業者)の太陽光発電量、所内自家消費量で整定タップ値%は、決まります。
工事会社が把握しており、東京電力と協議の上決定します。
ご自分での整定は、あとあと責任問題になります。くれぐれもご注意ください。

あとがきその後

今回試験したのは、TRG-DV30でした。200kVAぐらいのキュービクルの場合、小さな筐体に継電器が収めるのは難しく、大きなプラボックスに納めて、外付けとなりました。
盤屋さんが設計しての事です。しかし出来上がった後では、試験はかなり難しいでしょう。
試験接点等の端子を同プラボックス内に、設置されてますが、図面があっても理解に惑いました。

今回は、VT,CT,ZPDの耐圧試験も依頼されましたので、設置前に継電器単体(RPR,OVGR)での試験まで済ませました。
TRD-DV40型は、表面に端子台が出ております。こちらであれば試験はキュービクルに取り付け後でも出来ます。

以上となります。

ごきげんよう。