雫石事故
低圧絶縁記事にを書こうと思いましたが、ここでブレイク。
航空無線について書こうと思います。
雫石事故です!
私が航空管制技術官になる前に、ある飛行機が
岩手県上空の雫石山だったと思う、ここで墜落してしまっ
たのです。
当時は、計器飛行方式(IFR)ではなく、有視界飛行方式(VFR)の時代。
余談ですが、飛行場にも灯台があり、今日はIFRなのか、
VFRなのかを灯台が飛行関係者にお知らせしてます。
お話しが長くなるので、先に進みます。
事もあろうに飛行機はココ(雫石山)が飛行場だと勘違いしたのです。
飛行場のNDB(航空保安援助無線施設の一つ)の電波が、
雫石山に反射して、その上空が飛行場の上空だと示していたのです。
山に着陸してしまいました。
そして大惨事となったのです。
今現在でもNDBは存在するようです。
確か飛行場設置は、コンパスロケーターと呼んで
いたような?
航空路にもあります。
この事故以来、航空管制業界は、安全に正確に飛行機を飛ばすために、
航空保安援助無線施設のレーダー
地対空無線
方位を示すVOR
距離を示すDME
計器着陸装置ILS
データ処理設備
などを第○○次空港整備計画で整備をして来たようです。
今はかなり技術が進んだと思われます。
そうそう俳優の石坂浩二さんは、先ほどのILSについてご存じでした。
将来ILSはMLS(マイクロ誘導着陸システム)になり、
整備段階的にフェーズ1とか、カンテゴリーワン、ツー、スリーと言う段階
だと話しておられました。
航空無線にタッチした人でしか知らない事を話していたのを憶えています。
石坂浩二さん恐るべし!
ではごきげんよう!